(青空文庫で全文読めます)
昨日の法話で、
なぜ浄土を人々が求めなくなったのかという理由の一つとして紹介されました。
まず読んでみてください。
どうして現代人が浄土を求めなくなったのかという理由がわかってきます。
菊池寛の小説家らしい書き方ですが、
これはある意味、江戸時代の浄土真宗の教学への痛烈な批判です。
その批判を真摯に受け止めなければなりません。
そうすると、次の疑問が出てきます。
ここでは極楽と浄土を区別します。
小説の極楽と私たちの求める浄土とに。
浄土とは暇な所なのだろうか?
それ以前にどういうところを浄土というのだろうか?
浄土で何をするのだろうか?
浄土はどこにあるのか?
・・・
この小説は浄土について深く考えさせる材料を含んでいます。