「しなやかな知識社会」をめざして

 
「江戸の天才数学者」を読んでの感想
 
グローバルな時代における、偏狭な閉鎖主義でもなく、無分別な西洋崇拝にも陥らない。
和算家たちの生き方の中に、「しなやかな知識社会」を創造する可能性がある。
[その特徴]
①独自に発展させる
②秘密にしない
③教えるシステムを作る
④地域文化として発展させる
⑤地方を回りながら、教えた人もいる。
 
[その原動力は]
・遺題継承
・凄まじい数の出版物・・・絵入り、実用と高等数学、遊び心
・本による論争
・遊歴算家による地方の教育
・天文と航海術…実用と明治以後の発展
・田畑の面積、土石量、利息税金の計算、など実用的
 
[考えたこと]
日本はガラパゴスのような独自の発展をすることにおいて特徴を持っている。
地理的な要因と言語的な要因が大きいか
仏教しかり
和算しかり
ラーメンしかり
・・・
それが今度はグローバルな価値あるものに転嫁できるのかどうか。