佐々木閑師の講義があった。
明宝迄1時間15分。

佐々木師のお話は釈尊の原点から仏教を考えるというものだった。
四門遊出の話を今まで聞いてきたけど、なるほどそうだったのかと感じたことがある。
それは、釈尊が持った疑問であり、自分自身(心と身体)の問題であり。そして、この「老・病・死」の問題は、出家(世間を捨てて)までして、どうしても解決しなければならない大きな問題であったこと。
面白かったのは、現代の日本の人たちが「無宗教です」と言っているけど、みんな立派な宗教信者である。彼らは「買え買え教」(資本主義教)に入信している。これは、もっともっとと、欲しいものを限りなく手に入れるということを根底に置いている宗教で、現代人は子どもの頃からコマーシャルによって刷り込まれている。・・・
釈尊の教えは「何かを手に入れるための人生ではなく、手に入れようと思わない人になるための人生を歩みたい。それによって生きる苦しみから救われたい。」
そのためには、「私」中心の世界観を捨てるのが釈尊の教え。
それは四法印にまとめてある。
・諸行無常(諸行は常ではない)
・諸法無我(世の中に「私」という絶対存在はない)
・涅槃寂静(究極の安楽は、欲望の充足ではなく、欲望の消滅である)
・一切皆苦(生きることは苦しみである)
この並び方にも意味がある。
欲望(執着)は生命が持つ根元的な本能であるから、それを放棄するためには心の内部でのトレーニングが必要。その欲望の放棄を実現するためのトレーニングが修行。日常の暮らしの中でもトレーニングは十分可能。
・・・
「AI時代の仏教」の話も聞きたかったけど、時間が来てしまった。
あっという間の2時間半だった。
帰りは1時間で返ってきた。
調べたらユーチューブに「AIと仏教」のお話が載っていた。