ずっと「人格はどう発達するものだろうか」と考えてきた。
それで出会った言葉がある。
『現代日本における管理主義教育の新段階』 勝野尚行著
の中に次のように書いてあった。
子どもたちの内面的な人間的本性は「自己決定性・自立性を意味する」ところの「自主性」ないし「自ら主となる」ことにあり、この「自主性こそはもともと人格の特性」なのであるから、その人間的本性は、けっして服従主義・適応主義を受容するものではなく、かえって本来、それに強く反発するものである。
自分で決めて自ら行動する。
だから責任も出てくる。
そこに人格の発達がある。
ちなみにワガママは自主性ではない。
他に動かされている。
しかし、ワガママを言えないのはもっと主体性を損なう。
しかも、一人で生きているのではないという前提がある。
私たちは依存しながら生きている。
自立しているかどうかは、いつまでも問い続けなければならないことだろう。