「ねちねちと問う」

午前中は郡上市図書館の「大人の学校」の打ち合わせ。
午後は草刈りで終わる。

NHK+をふと見ていたら「ねちねちと問う」ある学者のはてなき対話 宮野公樹氏
というの表題に引かれて内容を見た。
面白くて二回も見てしまった。

コスパやタイパ、成果主義に追われている企業の社長や管理職などの人が、二か月にも及ぶ塾に参加していることが不思議だった。
大学でも若い研究者たちが、論文の数=業績を求めざるを得なくなっている。
彼らが何を悩み、そしてそこからどう歩みだすのかが興味があった。

「『課題解決、課題解決』って言いすぎちゃう? それで良くなっていないやん」「コスパ・タイパとかばっかり」「本当に大切にしたいことは何?」。
 大企業の幹部や経営者に、数時間にわたり「問い」を投げかける京都大学准教授の宮野公樹さん。「学問とは何か」を研究し、成果主義や合理主義に陥りがちな現代の企業人や研究者に本質的な問いを立てることを促してきた。思考停止に陥らず、時に組織の論理から離れ、“自分のものさし”を捉え直す、果てなき対話。語り:又吉直樹

みんな苦しんでいるんだ。
「自分のものさし」を見失ってしまって外部のものさしで動いている人たちが、
それをどうやって取り戻せるのだろうか。
宮野さんが示した方法は、ただひたすら「ねちねちと問う」こと。
答えを他から与え続けられてきた人が、その呪縛から解き放たれるには、答えを知る(ことも外部のものさし)のではなく、自ら問い続けることしかない。

解き方よりも問題自体を大切にすること 
   ・・・学びは「わからない」ことから出発する (2024.1)