一気に暖かくなって雪が融けだした。
本堂の前だけにあるけど、融けだすと早い。
周りを見ても、3週間ほど前とは劇的に変わってきている。
とけるという言葉は面白い。
解ける・溶ける・説ける・熔ける・鎔けるというように意味が多い。
かたまっていたものが全く別のモノに変化することを示しているのだろう。
相が変わるのだ。
分からなかった問題がとけるのは劇的な様相の変化だ。
個体が液体や気体に変わるのも劇的な変化だ。
とすると、問題がとけたときの脳の内部はどうなっているのだろうか。
個体から液体に変わっているような気がする。
覚りを得た仏は別の相の人になる。
それは何だろうかと考えてしまう。
「説く」も同じなんだろうなと思いながら、永代経のことを考えている。
木が沢山折れている。
庇も屋根も折れている。
手すりが曲がったという。
コンポストが埋まって、どこにあるかわからない。
残飯がたまっている。
「たかす・鷲見郷物語」の校正がやっと終わった。
最終の原稿を間違えたらいけないと思って、別のフォルダに入れて、一日かけて点検して送った。ところが、送られてきたPDFファイルを見たら間違いがある。おかしいな直したはずだけどと思って確かめてみたら、古い日にちのファイルを送っていた。
でも、見つかって良かった。