この壺を捜しています。どなたかご存じないでしょうか?
漆塗りで朱色
大きさは30㎝から50㎝
瓶子です。
この壺は鷲見家に伝わる壺で、次のようないわれがあります。
「大番役とは、武士が上京して宮中を護衛したもので、武士の義務でした。鎌倉幕府になってから、三年の大番役を六ヶ月に縮められましたが、武士の最も重大な義務でした。鷲見の教願寺には先祖から伝えられて来た朱塗りの「太平の壺」という酒壺がありました。鷲見長保が大番役を勤め、宮中を護衛したことの褒美の品だといわれています。現在この「太平の壺」は行方が分からなくなっています。」
これは長瀧神社にある「朱根来瓶子」です。
瓶子は、酒器の一種である。肩の張った細長い器で、細首の口が付いている。
朱根来塗は、中世のはじめ紀州の根来寺で仏壇、仏具などを僧徒たちが片手間に造って塗り始めたのが起源である。
朱根来瓶子一対は、ともに高さ32.0cm、胴の最大径は24.0cm、底径18.5cmである。黒漆を何回も塗り重ねた上に、朱塗を1回塗ってあり、底の部分は黒塗のままである。
制作年代は鎌倉時代と考えられる。
よく似ているものが外国にあった。