午前中は、オンライン会議。
午後は、高橋教雄先生の講演があった。
夜は、懇親会でいろいろ質問した。
とても刺激的で、ぼけた頭に錐を差し込んだり、カーテンで覆われていた視界が一気に取り払われ広がったような感じがした。
まず、鷲をスと読むことができるのかという話から入られた。
シュウやジュは霊鷲山の例からわかるけど、スは辞典にない。
(向鷲見→むかいじゅみ→むかいずみ→むかいすみ、と変化したのでは)
こんな視点は経験したことがないので驚いた。
その他いろいろあるけど、ここには一つだけ。
Q.なぜ白山信仰に薬師如来がいるのか?
これは素朴な山岳崇拝(自然神)が天台化したから。
根本中堂の本尊は薬師如来。
天台教学は全てを体系化しようとする傾向を持つ。
長良川の河西には大日岳(美濃の白山)がある。
これは西方だから西方浄土=阿弥陀如来(死後・浄土教)
河東は東方瑠璃光浄土=薬師如来(現生)
北は霊山浄土=釈迦如来(法華経)
南は補陀落浄土=観音菩薩(観音経)
そして霊鷲山が高鷲にはある。
それが鷲見の立石であり、霊鷲岩とも言われている。
鷲見の薬師堂もこの観点から見ると、東の鷲ヶ岳+白尾山信仰圏に入る。
ちなみに上村正三写真集「郡上郡の仏閣と祠」昭和58年11月より
小駄良街道のお薬師様を調べてみた。
大和に10、高鷲に1あった。
大和 島洞上 医王閣薬師堂
落部 薬師堂
河辺 河辺薬師堂
上古道厚谷 薬師堂
栗巣下 薬師堂
栗巣上 中山薬師堂
栗巣上 薬師堂
小間見田代 薬師堂
名皿部 薬師堂
万場下 薬師堂
高鷲 鷲見 薬師堂