会場:たかす町民センター研修室
講演内容:「石徹白騒動について」
郡上一揆と同じくして行われた石徹白地区の出来事
講演者:上村浩昌氏 (高鷲町大鷲)
主 催:高鷲文化財保護協会
図を用いて話や筋がとてもわかり易かった。
資料も石徹白騒動の経過が良くわかり、おかげで理解が進んだ。
石徹白には3つの大きな騒動があった。
①宝暦の石徹白騒動
②明治の神仏分離令の騒動
③昭和の町村合併の騒動
石徹白騒動で処刑された石徹白豊前のアドバイザーと言われる正ヶ洞村伊兵衛はうちの先祖である。昔、岸武雄先生の「いとしろへの道」を読んだときに、石徹白騒動(白川への追放)の黒幕になっていることに驚いたことを思い出す。(これは創作上のこと)でも、正ヶ洞井水を造った功労者である。
このことについて話をした。
歴史上の人物を善と悪で二分する(こうするとわかり易いしすっきりするけど)ようなとらえ方では本当の歴史は見えないと。
西脇さんのあいさつの中で『忘れられた日本人』の中に石徹白の古老のことが書かれていると紹介があった。そう言えばあったようなと思って調べてみると、「福井県大野郡石徹白の石徹白藤之助翁」と書いてあった。宮本さんは、学問もあり話好きの翁と紹介している。その人たちは、いつも広い世間と自分の村を対比して物を見ようとする。と同時に外から得た知識を村へ入れようとするとき深い責任感を持っている。それがもたらす効果の前に悪い影響について考える。・・・と書いている。