「城から歴史を考える」

表題の講演会を聞いてきた。
それにしても千田先生の話と内容の構成がとても面白かった。
城についてはなかなか奥が深く、知らなかったこともたくさんあった。

いくつかまとめてみると

①八幡城には尾根の方に堀切などがあるし、枡形に注目するべき
 枡形は八幡城には3か所ある
天守台と天守は異なり天守曲輪がある
 天守台から天守の規模を想定できない(八幡城はやや大きい?)
天守畿内で出来て、天守で古今伝授が行われた記録がある
 安土城が最初ではない
④したがって天守は当初は御殿であった(金閣のイメージ)
 岐阜城天守はどうなっていたのだろうか
⑤本丸と天守の連携は山城における館とつけ城の形式を連想させる(私の感想)
 この形式は家康が好きだった
小牧山城は山城であったが、城下町が整備されていた(豊織系城下町プラン)
 八幡の「うなぎの寝床」の造りは小牧山城下から始まった短冊形地割(両側町)
 奈良の都のような正方形だと真ん中に空間ができるので長方形にした方が合理的
 秀吉は小牧山城下の地割を京の町にも強制したので、京も長方形になった
⑦篠脇城の畝状竪堀群は日本全国どころかヨーロッパにもある
 だから特に北陸朝倉の特徴と考えなくても良いのでは
 畝の先はとがっていて歩けない
 畝状竪堀は土で作った城の究極の形
⑧視覚障がい者に説明するための工夫も大事