第3回郡上市地球温暖化対策実行計画協議会

表題の会があった。時間は2時間。

最初の説明からつまずいてしまった私は、これからの進行についていけるのかどうか不安になる。
事務局の大変さと同時に、こういう会議の進め方の難しさを感じる。
全員の意見をまとめることの難しさといってもよい。
ワーキンググループでの話し合いの記録はできるけど、それをどのように計画や実行に生かすのか。
たった30名ほどの会議ですらこれなのだから、如何に私たちがこういう手続きのスキルを持っていないのかがわかる。

もちろんそのスキルを身に着けるために参加しているのだから、これも重要な学習になる。現在のところ、今後、事務局がどういう提案をしてくるのかに尽きるが、事務局の提案を待つだけではだめで、まだ方法があるのではないかという疑念は消えない。

といっても、今回のワーキンググループでの話し合いでいろいろ学ぶことがあった。
私たちのグループは「産業部門」で3つ程取り上げてみる。

一つは、事業所単体では温暖化対策を取り組む余裕はないけれど、郡上市建設業協会として取り組んでいるという事例を紹介され、それは大事なことだと感じた。
例えば、ISO14001の認証を取得したり、他の事業所でやっていて良いと思われるところを交流し取り入れるとか、職員の交流とか・・協会として取り組んでいる。
事務所の電気をLEDに変えただけでかなりの節電になったという。
そういう取り組みをしていることを「みえるか」できないかと感じた。

もう一つは、明宝ハムがすでにJクレジット(オフセット・クレジット(J-VER)制度)を導入していたということ。
20万円で高山の再生エネルギーを買い、森林・環境税でチラシを作製した。
そのチラシを見せていただいた。
明宝の自然を大切にしてきた私たちだから、環境が脅かされるのはとても悲しいことです。私たちができることは小さなことかもしれませんが、行動をおこすことが大事だと確信しています。明宝ハムは、カーボン・オフセットという形で環境活動に取り組んでいます。明宝ハム(クレジット付き商品)を食べることが、ぎふの森を育み、清流を守ります。

ただ、これはチラシの説明から始めなければならなくて、3年前にやめたという。
その止めた理由が大事なのだと感じた。
あまりにも時代の先を行き過ぎていたのではないかと感じる。
そして、このシステムがまだ知りわたっていなかった。⇒宣伝・教育の重要性
チラシのコピーをいただいたが、白黒なので載せることができないのが残念。

3つ目は県の方で進めている「EE電」の説明。
県が参加者を集めて再エネ電気をせり落とす制度。
担当の方から直接説明をしていただいた。
パンフレットだけではわからないけど、こうやって聞くとわかる。
ただし、これは締め切りが3月15日だった。

こういう具体的な取り組みをしているということが聞けたのはとても良かった。
ということは、こういう取り組みをもっとオープンにする。
市の広報やその他で。そのシステムを作るという課題が見つかる。
ただ、その前に温暖化対策の重要性をもっとアピールするにはどうしたらいいか?
やはり学校教育に頼る。(具体的なプログラムや実行主体)
さらに、子どもたちも参加できる対策を考えなければ行動に結びつかない。

明宝ハムの取り組みで参考になったのは、森林保全のことをちゃんと視野に入れていること。これは災害対策にもなる。
道路システムや送電システムなど、大きなシステムとしてとらえなおす必要がある。

そういうマクロな面と身近なミクロの面の組み合わせが大事なのだろう。
この会はどちらに視点を置くのだろうか?