豊かな「郷土料理」のくらし

たかす町民センターの日

高鷲の郷土料理新聞の取り組みの紹介

以前に紹介した新聞を作り出した経緯や、どのように創っているのか、これからどうしたいのか、などを3名のメンバーの方たちから聞いた。

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引きずり、じんだ、ひねづけ、にしんずし、・・・など具体的な作り方に及び、参加者からもいろいろな体験や質問が出た。

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98歳の古老が、「この話を聞いて懐かしかった。昔は貧しかったけどおふくろさんたちは味噌やたまりや、漬物など造った。これは、発酵などのことを知っていないとできない。昔のおふくろさんたちは(学はなかったかもしれんけど)身体ごとの智慧があったんじゃ」と語られた。

前回、縄文時代の生活の話だったので、火起こし器と下呂石の実物を持って行った。
下呂石を割ってナイフを作ると、そのナイフで紙を切ることができる。縄文時代の人たちが今とは異なっているけど、豊かな生活体験があったということを体験した。

こういう郷土料理を作ること自体が豊かな体験であり、それを一人でなくみんなで造ろうとして、いろいろな人にインタビューをしたり、失敗をしたりして体験を重ねていくこと自体が豊かな経験であり、豊かな生活だと感じた。

まとめると
〇郷土料理を学ぼうとするグループがあること
〇学びのネットワークが広がっていること
〇体験や経験を工夫をこらして学んだことを広げようとしていること
〇テーマが広がっていること

それは、地域の環境の中ではぐくまれる作物と人と人との関係があってこそあらわれてくるものだ。コモンとアソシエーションの見事な例。そういう彼女たちの活動を知ることができたことはうれしい体験だった。

余分かもしれないけど、郷土料理を見直すということは、現在の私たちの食生活を見直すことになる。私たちの食は豊かなんだろうかと。

栗の皮を剥いたけど、夜中までかかっても終わらなかった。