愚の大地に立つ

昨夜からの雪が30㎝ほど積もっている。

苦渋の決断で、今年は新年のご挨拶を電話で済ませた。
晦日はテレビは何も見なかった。
除夜会も恒例のゆず茶は取りやめにした。

今朝お参りに来られた方に、親鸞さんの「愚の大地に立つ」という話をした。
私たちが世界に対して取れる唯一の態度。
何も知らない、何もわからない、そういう私たちが取れる唯一の態度は
「私は無知である」という自覚である。
真宗的にいうと「凡夫の自覚」。
今の私そのものなのだが、そこには智慧へのあこがれがある。
あこがれてもその智慧を得ることはできない。
ただ、この自覚こそが、真実の世界に最も近づくことのできる大地である、
と御開山は表明された。だって、真実は真実の方からやってくるものだから。
そして妙好人の方々も立っておられる。

この大地に立つことを願っている。