慈悲について

今朝唄っていて出会った和讃

救世観音大菩薩

 聖徳皇と示現して

多々のごとくに捨てずして

 阿摩のごとくにそいたまう

  

大慈救世聖徳皇

 父のごとくにおはします

大悲救世観世音

 母のごとくにおはします

 

他力の信を得ん人は

 仏恩報ぜんためにとて

如来二種の廻向を

 十方に等しく弘むべし


多々=父=捨てない=不捨=大慈

阿摩=母=よりそう=摂取=大悲

往相と還相の廻向を弘めよ(広く知られるようにする、広く行われるようにする)と。

仏の還相の廻向は私たちのなすべきこと。

わからない愚かである私、欲しいと願う私、怒ってしまう私、煩悩を十分に備えた私。

そういう凡夫が救われていく道がある。

その道を名号一つに込めたと。

私(仏)のさとりとあなたのさとりは同時であると。