原因帰属についてまだ書きたいことがあった。
それは情動のラベリングについてで、原因と結果の逆転についてのこと。
これはジェームズの有名な命題からきている。
「悲しい → 涙が出る」 のではなく、その逆であるという命題(仮説)。
「涙が出る → 悲しい」 と感じるというのは、涙が出る原因を探っている。
この矢印はとても意味が深い。
特に下から情動への矢を情動ラベリングという。
そして、いろいろ考えさせる。
この応用もいろいろ試されているようだ。
例えば、「顔面フィードバックの実験」とか「吊り橋実験」とか。
同じような現象が「認知的不協和理論」
おいしい葡萄 → とることができない
↘ ↙
《酸っぱい葡萄だ》
有名なイソップ物語。
これは原因を無意識に変えてしまう働きで、普段私たちが自然にやっている。