げんげんばらばらと寒念仏和讃と祭文語りと関手

以前江州音頭で寒念仏和讃を歌ってくださった葛野さんが、郡上音頭で寒念仏和讃が歌えることを連絡して下さった。

それは「げんげんばらばら」。やってみたら確かに歌える。
郡上踊りで歌えるとは思っていなかったので、とても驚いた。
こんなに近くにメロディーがあったのだ。

そこで懐かしい竹内勉さんの本を引っ張り出したり、ユーチューブの歌を聞いたりして一日中調べていた。
竹内さんによると、江州音頭の江州祭文音頭のはやしとげんげんばらばらのはやしが酷似しているとのこと(いやまかささいやっとこせ)。たぶん明治期に郡上地方に伝えられたという。

ここでも葛野さんとの縁があった。
祭文語りについても調べなければならない。


同時に圏論の方も少し進んだ。

上のことを圏論で表すと、
{(祭文語り→浪花節語り)→江州祭文音頭}→{郡上音頭→三味線がない・地口風}

圏論の理解をするためには、例が必須である。
ところがその例が理解できないのである。
とすると、自分に理解できる例を探すしかない。
その例が見つかったようだ。
それは単位で、長さという量と数の間の関手。

{長さ;cm}→{数}は関手

{長さ;m}→{数}も関手

つまり{長さの圏}から{数の圏}への関手は単位がいくつもあるように多くある。

そして、この関手の間の自然変換はまさに自然にとらえることができる。

そうなると次の例

正負の数→ベクトル

正負の数→赤と黒のゲーム

正負の数→散歩

は、{正負の数の圏}→{モデルの圏}への関手だと思うといくつもある理由がわかってくる。