情報と感情

まん真ん中センターで「ふれあいコンサート」があった。

今年で8回目。
郡上特支卒業生のOBバンドの演奏と歌ではいつも涙があふれる。
上手いから感動するわけではない。
昔の中学生の時の様々なことを思い出し、彼らの卒業後の苦労を想像し、卒業してもなお関わっている先生方の思いと働いた後に集まって練習する卒業生たちの思いや親たちの思いを感じて涙が出るのである。

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だから見事な演奏なのである。
お金に代えられない演奏なのだ。

音楽を聞いて素晴らしい演奏だったと評価することがある。でも、それは単なる情報ではないだろうか。今日の彼らの演奏は決して単なる情報ではない。

情報があふれる世界に情報ではないものを伝えようとするにはどうしたら良いのかを想像してみる。
一つは物語。
ただこれも情報だと取られるとどうしようもないけど、物語が情報ではないのは、そこにイメージがあり、イメージが語りえないものを伝える最も有効な手段だということに尽きると思う。イメージこそが物語なのだ。

もう一つは、伝えたい「情報(物語)」そのものには様々な感情が入っているということ。情報が単なる情報では無いのはその情報を生み出した感情があるから。
としたら、「情報(物語)」と感情は切り離せない。

喜びがあるから表現するのだということだ。
このコンサートは続けていかなければならない。