「デカルト」と「アブダクション」について

鉄パイプを大量に持って行ってもらうことにした。雪が少ないので、鉄の盆栽台も出せそうである。朝雪が降らないうちにと思ってストーブと盆栽台と薪を一輪車で運んだ。運び終わったら雪が積もり出した。 今晩からローティ『偶然性・アイロニー・連帯』が始ま…

「錯視」を扱った授業化

①何が見えますか? 口々に「階段」②どんな階段? 左に上がっている。③そう見えた人?・・・間違いないね。でも、「違う」という人はいる? 天井についている段に見える。④そう見える? 見えないよ。・・この壁をこっち側に持ってくるんだ。・えっ? ・・じゃ…

「GeoGebraで遊ぶ」中学生

久しぶりに「数学セミナー」を買った。というのは「中の定理」が出ていると知ったから。読んでみると中洋貴さんは中学校へ入学した時からGeoGebraで遊んでいたという。ある日オイラー線を描こうとして垂直二等分線で外心を垂線で垂心を引いた。その図をじっ…

「言い換えの法則」を共有すること

昨夜は一睡もできなかった。寝むるのをあきらめて「はまぐりの数学」のページを書いた。 「言い換えの法則が分かれば互いに理解できる」というのがローティの主張だけど、これは私で言うと「別のモデルに置き換えればわかる」ということで回り道の法則。 私…

「偶然性・アイロニー・連帯」ローティ

全く眠れない。 今までは100分de名著の番組を見てからテキストを読んでいた。ところが何気なしに買ったこの本は番組が始まる前に読んでしまった。こんなことは初めて。 面白い。なぜか。自分の経歴そのものだからだ。だいたいこのローティという人をこ…

「炊き出し」の「かいしょ」

朝3時に目が覚めたが、どうしても寝付けない。仕方がないので問題を考え始めたら6時ごろ降ってきた。寝不足だけど今日は気持ちが良い。 さんさんハウスの意見交流会があった。最初のテーマは「いつ何が起きるかわからない災害対策について」災害が起きるこ…

あまごクラブで恵方巻づくり

恵方巻を作って食べた。玄米入りの酢飯。玉子焼きも子どもがつくる。巻くのは難しい。おいしかった。食べるのが一番いい。 次回からもっと広く呼びかけようということになった。幼児も対象に。 今度は2月22日(木)午前11時より午後3時までの予定。都…

数学に取り組むことは禅定と同じ?

あれからIMO2004の第一問を毎日考えている。こういう図形の問題に取り組むことは、禅定と同じことだと感じる。最初に問題自体を自分のものにする。問題が目の前に無くても頭に浮かぶようになったらようやく考えることができる。次にいろいろな仮説が浮かんで…

1月のわくわく図書館

「武器としての市民科学を」木村あや を読んだ。一回読んだだけでは分からない。二回読んだらとてもよくわかった。そして、このような学びは応用が利く。参加している人たちは自分の活動にどんな応用が利くのか考えながら学んでいる。「市民の不安をなぜ揶揄…

「凡愚の自覚」のはたらき

今日ようやく本堂の雪が滑り落ちた。明日は雪かきをしよう。夜は頼母子があった。いろいろ語り合った。 唯識についていろいろ考えることがあって、目的をいくつか設定した。まず「唯識と浄土真宗との関係を明らかにする」こと、次に「唯識と精神分析学との関…

人人唯識

「私はマイノリティである」と考えると、既にマジョリティとマイノリティを分ける考え方に囚われてしまう。どうしたらマジョリティに属すことができるかとかと考えてしまう。 唯識によると、そもそもそんな分け方は幻想である。そしてみんな「人人唯識」なの…

プチ法話会「唯識と浄土真宗」

雪がだいぶ積もっているのではないか、道を開けてないけど・・とかいろいろ心配しながら、プチの法話会は出席。 今回は難しいけど唯識と浄土真宗のつながりの話をした。そもそも天親菩薩(バスバンドウ)は唯識の大成者だ。だから親鸞さんが影響を受けないは…

「我執」と「法執」

最近娘に勧められてヨガをやっている。これが一種の禅であり、身体の方を整えることで、とても気持ちが良い。身体を整えると心も整うのだと思う。 多川俊映師の『唯識 心の深層を探る』を読んでいる。読んでいると真宗のベースは唯識にあると感じる。例えば…

メビウス・カライドサイクル

これは面白そうだと感じて作ってみた。作ってわかったけど、カライドサイクルをメビウスにするとしっかりと固定される。固定されているのに回転は自由なのだ。これはいろいろな応用ができそう。 こういうのはとても面白いと思う。遊びに近い。(これは最大の…

「問題が大切」を位置づける

今まで考えてきたことを例によって図で位置づける。もちろん回り道へ。単に「問題」ではなく、様々なコトから問題となる過程が広いということだ。 そして、単なる「解決」だけではなく、そこから新しい問題が生成される。そういうことだったのかと腹に落ちた…

「映画を早送りで観る人たち」

この頃よく図書館で本を借りるようになった。その一冊に「映画を早送りで観る人たち」稲田豊史著がある。 この本によると、映画や動画を早送りで再生して見る人がいる。若い人だと50パーセントを越えるらしい。実は私もやっている。今までのビデオだと早送…

「鷲見氏と東氏」「問題を大事にする」

雪だと思っていたら雨が降っている。 二つ論文を書いた。数学と歴史 334、解き方よりも問題自体を大切にすること ・・・学びは「わからない」ことから出発する (2024.1) これを書いていて問題が浮かんできた。「なぜ問題が解き方よりも大事なのか…

学びは「わからない」ことから出発する

中日新聞1月17日に出ていた岡崎勝さんの記事「子どもってワケわからん」が面白かった。 分からないから「わかりたい」「面白そうだ」と好奇心を持つ。「そういう子どもの好奇心をどうやって見つけ、拾うのかが大切」まさにその通り。問題ができずに泣いて…

50年前の手紙

お経がうまく言えずに、まわりが心配して病院へ行けという。孫が「ちゃんと行ってね」と言うので思わず約束をしてしまった。仕方がないのでしぶしぶ行ったら、ほとんど待ち時間。午前中いっぱい病院で待っていた。明日検査、来週診察。午後も別の病院。こち…

「まいまいつぶろ」

図書館で村木嵐著「まいまいつぶろ」を借りてきた。著者は司馬遼太郎家の家事手伝いをしていたという。 九代将軍家重とその小姓大岡忠光の物語。そこに宝暦治水事件と郡上一揆が加わる。何度も涙を浮かべながら読み終えた。 身体の不自由な家重の苦しみは何…

去年は暑かった(のか)…23年の気温

2023年の世界の気温が過去最高になっていると報じていた。「10月までの地球の平均気温は産業革命以前を1.40℃上回り、過去最も暖かい一年であることはほぼ確実」と。 2023年は記録的な気候の1年 世界に大きなインパクト WMO ... ではこの地域ではどうなん…

「仏の教え」と長方形を正方形に

雪の中の散歩こそ風情があると娘とつれあいを誘った。帰りに図書館で大活字版「仏の教え」を借りた。中村元、増谷文雄、鎌田茂雄氏の講演の記録。 禅宗は不立文字を標榜するけれど、それは北周の武帝の大弾圧で経典や寺院を焼かれ、無理やり還俗させられたが…

深い河 遠藤周作

やっと正月用の内敷を片付けた。四人目の中島岳志さんの紹介した「深い河」は図書館で借りて読んで今読了。 「神はどこにいるのか」という問いは「私とは何か」に通じる。そして神が主語となり、神が私を捨てないのだと転換する。 中島さんが番組で紹介した…

杉本五郎「大義」

老眼鏡を買った。「深い河」を読む。 杉本は1900年の生まれで、陸軍士官学校を出て将校になった。満州事変・日中事変に参加し戦死。「大義」は四人の息子に向けて書いたもので、死後(1938年)発表され、130万部の大ベストセラーになる。 彼は禅…

ニコライによる正教会の布教

昨日大和の足湯へ行ってから孫の長靴と雪止めカバーを捜した。 「ニコライの日記」という貴重な記録がある。函館から東京へ来たロシア正教の司祭ニコライ・カサートキン の日記である。カソリックとプロテスタントが日本に影響を与えたことは知っていたけど…

煩悩についての心理学

午前中セミナーの全体レポート分析に参加。午後は八幡へ行って予約しておいた「深い河」を図書館で受け取った。ついでに子ども向け福引図書を借りた。 これまで心理的バイアスが煩悩と結びつき、その自覚が大切であり、それが凡夫の自覚であるということを述…

三つのC(ケアのはたらき)

この時期は、毎年東海北陸地区セミナーに参加していたのだけど、今年は母たちのこともあり行くのをあきらめていた。ところが、能登で大地震があり、北陸の多くの地域の方々が被災をされ、現地(富山)での開催ができなくなって急遽のオンライン開催になった…

100分de宗教論

二日は忙しくて見えなかったので、NHK+で見た。(9日までは大丈夫)1.5倍速ではなく、等速でしかも二回見た。二回目はメモを取りながら。(止めてメモしていたから何回も)メモはA47枚。 宗教から見た日本の近代化の歴史私たちにとって宗教とは何か 近代…

36年前の数学の授業について

同窓会で数学の授業の話が出た。面白かったと言ってくれた教え子と、なぜ面白かったのか、どこが面白かったのか話し合った。36年前のことなのによく覚えていて感心してしまった。彼は難しい問題を出したら、夜のうちに解いて次の日持ってきた。ところが、…

「じょうぶな頭」とは

正月はいつもの通り忙しかった。ホッと一息ついた三日に教え子の同窓会があった。懐かしい同僚とも会っていろいろな話が聞けた。 本当は話を聞かなければならないのに、自分が話す方が多かったことを反省している。語ったことの中に「かしこい体とじょうぶな…