2014-01-01から1年間の記事一覧

機法一体能所不二

「機法一体 能所不二」 機とはたのむ我々、法とはたすける仏。それは一体である。 能とは働きかける指導者、所とは働きかけられる生徒。それは別々でない。 教育は、指導者が生徒に働きかける試み。 その時、両者は対等ではない。非対称である。 だから、そ…

素晴らしい合唱、きいて!

友人がやっているラジオ放送。 子どもたちの合唱が素晴らしい。 私は聞きながら、何度も涙が出てきました。 ぜひ聞いてください。 素晴らしい合唱、聴いて!

自己感情の回復(悲しみの力)

教育はハラスメントを含んでいる。 指導という名目でハラスメントを加えるというのは、全てのハラスメントで起こっている。 ハラスメントとは一方的な押しつけである。 たとえ相手の為であると理由づけても、そこには平等なコミュニケーションは存在しない。…

寒念仏和讃

寒念仏和讃というのは、寒中に戸外で行をするときに歌ったものだという。 最初読んだときに、何だか古臭く、どう歌ったのかわからなかったので、ほかっておいた。 親父の書いた昔の記録を読んでいて、再発見。 読むと、念仏の功徳のことが丁寧に書いてある。…

郷帳と蛇抜け

江戸期を通じて、農業技術の発展により、収穫高は右肩上がりに伸びている。 ところが、正保(1645)の郷帳と宝暦6年(1756)の郷帳を比べると、石高の減った村がある。 石高が上がっている村もあれば、変わらない村もあるが、その中で、減った村が…

「郡上一揆と隠し田」

郡上図書館・大人の学校で、「郡上一揆と隠し田」の話を聞いた。 郡上一揆の話は何度も聞いているし、本も読んでいるのだが、いくつかの新しい発見があった。 まず、井藤さんの「コンテキスト」がある。 井藤さんの問いは、 「一揆に立ち上がった人たち(若…

授業案の二つの作り方(コンテキストとコンテンツ)

コンテンツ(内容)を基にした授業づくりと、コンテキスト(文脈・前後関係・事情・背景・状況)に基づいた授業づくりについて 教材を授業化するにあたって、この二つの対比を試みてみる。一つは、「結果から見る方法」もう一つは、「因縁を創る方法」同じ教…

「アイヒマン実験」

ミルグラムが行った通称「アイヒマン実験」という心理実験がある。 ミルグラム実験 - Wikipedia いつだったかTVで映像で紹介されていて、その結果にびっくりした覚えがある。 1、記憶と学習についての実験であると説明 教師と生徒を決める 生徒が間違える…

「学び」こそが世界を変える

全体主義がダメなのは、学び(学習)を阻害するから。 権威主義もおなじく学習を阻害する。 いじめ=ハラスメントは最も「学び」を阻害する。 そして、「教えること」は「学ぶということ」から最も遠い行為。 どうやら、世界を読み解くための根本は、学習(…

人間はなぜ感情を持ったのか?

人間はなぜ感情(という厄介なもの)を持ったのか? めんどくさいとか、むかつくとか、いやだとか・・・ そういう感情がなければ仕事や勉強が効率的に進むはずなのに・・・ でも、感情はロボットと人間を区別する唯一のものだ。 じゃあ、感情はどういう働き…

「数学教育」12月号「教材とコンテキスト」

明治図書「数学教育」12月号が届いた。 「身の回りの素材を授業の教材につくり変える方法」というテーマだったので、例をできるだけ多く出した。 どんなことを書いたのか忘れてしまっていたので、自分のを真っ先に読んだが、 いつの間にやら、他の人の論文…

「ハラスメントは連鎖する」

サイバースペースという言葉はサイバネティックスからきている。 この概念を発見したのはウイナーである。 40年ぐらい前に、教育工学というのがはやり、授業のフローチャートを描かされたことがある。 課題を出した時、子どもができなかったらフィードバッ…

欲生我國の願

「ハラスメントは連鎖する」について、つれあいに質問してもらった。 つれあいは読むのがめんどくさいからなのだが、問いはこちらの理解もすすめる。 おかげでわからないところも見つかったり、そういうことだったのかと納得するところもあった。 説明とは自…

自然界のらせん―らせんとは、どんな形か?

いけばな小原流の月刊誌「小原流挿花」に、らせんのことを書いた。 http://www.ohararyu.or.jp/members/soka/index.html カラー刷りの写真が入りとても気に入っている。 らせんは生命の象徴なので、いけばなの特集として取り上げたということだったが、 いけ…

クルミのかたい殻

クルミを割るために金槌を使っている。 こんなにかたい殻だと外からは侵入できない。 しかし、芽を出すのは大変だろうと思ってしまう。 このかたい殻を破るためには、内部の圧力はどれほどなのだろう。 実が細胞分裂をして、大きくなるためには水分が必要だ…

親鸞一人がためなりけり

現象をどうとらえるかについて、二つの対比を考えている。 私は、対比して図にすると分かり易いので、つい追究してしまう。 みんなのため ・・・ 親鸞一人がため 客観的 ・・・ 主観的 普遍的知識 ・・・ 個人的知識 対象化(私とそれ) ・・・ 経験化(私と…

「子どもたちよ、ありがとう」

報恩講をお勤めすることができた。 いくつかの気づきがあった。 法要の時のお経は内容がわからなくても、音で包まれること。 だから、音程が乱れると気持ちが悪くなること。 黒板を前にして法話を行うと、自然にできること。 これは、長年の教員としての習性…

生きるための浄土

メタモルフォーシス 坪庭で作った前回の○△□をメタモルフォーゼしてみた。 無意識にらせんを描いてしまっていた。それが羽のように見える。 でも、これは最初から構想するよりもはるかに簡単である。 昨日のプチ法話は、内容については準備をせずに行った。 …

「合理的な神秘主義」

安冨さんの講座のビデオを見ている。 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/39444 「森嶋通夫の人間観に学ぶ」 ここで、印象的だったのが、「合理的な神秘主義」。 親鸞さんの言葉でいうと、「無上仏は言葉も形も絶えたり」。 ものごとの起こるところは不可思…

「綿虫の棺につきて」

今年初めて雪虫を見た。 綿虫の棺につきて父と母 この虫を見ると、いつもこの俳句を思い出す。 今年は飛んでいる雪虫を写すことに挑戦してみた。 ほとんど失敗したが、偶然写っているのがあった。

親鸞さんの現代的なとらえ方

極めて個人的な経験であるが、親鸞さんの現代的なとらえ方がわかったような気がする。 今の私にとって必要だから現代的。 思考が3日ほど続いているからわかったような気がする。 しかも、この思考は止まらないようだ。 ただ、表現するのに困っている。 きっ…

「そのままのおたすけ」と抑圧

「そのままのおたすけ」と言われる。 「このままですか」と答えて、「そのままじゃ」と言われたという。 煩悩を持ち、罪を重ねる私の自覚と、だからこそ救わずにはいられない仏の慈悲。 その時の私の自覚はどうなっているのか。 その自覚をどう表現したらい…

アリス・ミラーの「才能ある子のドラマ」を読んで

アリス・ミラーの「才能ある子のドラマ」を読んだ。 以前から持っていた疑問、 「民主的なワイマール共和国憲法のもとで、なぜナチスが台頭したのか?」 天文学的な賠償金を支払うために、政府は通貨を増産させ、賠償金を支払う。 しかし、帝政期の、軍事費…

道と路

欧米人に「みち」のイメージを聞くと、分かれ道をイメージするという。 人生の道はいろいろあって、あの分かれ道でどちらに行ったのかでその後の人生が異なる。 どうやら、「みち」は人生をみちびく路線のようなものであるらしい。 漢字には「みち」に対応す…

民俗学の聞き書きについて

筑波大学の学生が訪ねてきた。 報恩講のことをいろいろ話した。 若い人たちと語り合うことは楽しい。 語りながら聞きながらイメージが広がってくる。 民俗学の調査だという。 何を調べるのか。それはいつのことか。昔のことか今のことか。 聞き取りとは何か…

「共在的他者」

自己肯定感 「ダメなところ、弱いところを含めて、自分の存在まるごとを肯定する」 それができるのはなぜか? 「共在的他者」がいることである。 ありのままの自分・矛盾している自分を見つめることは、とても苦しいことである。 『「私がここにいる」ことを…

「私とあなた」の関係と「私とそれ」の関係

子どもを管理の対象と見なす関係は、 子どもを自分の意思に従うもの、自分の所有物と見なす。 この関係をブーバーは、「私とそれ」の関係と言った。 この「それ」の他者は、支配や操作や認識の対象(それ)として他者である。 子どもを私物化する関係である…

「民主主義を学習する」ガート・ピースタ著

「民主主義というのは、差異から学習することであり、 私たちが異なる他者とともに生きることを学習することである。 まさにこうした理由によって民主主義は、人生からのみ学習することができるのである。」 「民主主義を学習する」より ここで示される「民…

「自尊感情」「自己肯定感」

論文「子どものケアと自治と教育」には本文だけでなく、注が6ページもある。 この注がとても面白い。 それぞれの論のよって立つ文献が、その要約と一緒に書かれている。 著者がその本をどう読んだのかということがわかる。 その中に、「自尊感情」「自己肯…

『民主主義を「民主化」する』

台風が直撃したが、大したことはなかった。 マスコミが言っているのとの違いが気になってくる。 いずれにしても、どうなるかわからないので準備はする。 ここの所一つの論文を何回も読んでいる。 「子どものケアと自治と教育」 いつものことだが、そこに出て…